失われた「たにしの殻」の本館、発掘されたその一部
たにしの殻の別館であるのに、本館が消えてからどれくらい経つのでしょう。JCOMのホームページサービスの終了が2017年の初め頃にアナウンスされているようなので、すでに2年とちょっとが経過しているようです。
たにしの殻の本館の喪失
本館は意図して「消した」ものではなくて、知らないうちに「消えていた」のでした。JCOMのホームページサービスが終了するだなんてちっとも知らなかったのですもの。JCOMの事務局から案内は届いていたかもしれないけれど、当時のメールBOXはゴミの堆積場でしかなかったので覗くこともありませんでした。
そうしたらいつの間にか、僕も知らない間に、たにしの殻は「消えていた」。
気付いたときにはPCも買い替えていて、PC上にあったファイルも失っていました。あゝやっちまったなと思いました。
更新を停止してだいぶ経っていたし、サイトの存在が頭をよぎることすら少なかったのだけど、一時期は夜な夜な更新していたサイトでしたし、いつか老後を迎えたら更新を再開するかあとは本当に思っていたので、サイトがすっぽり消えたと知ったときには、それなりに喪失感がありました。
ちょっとの間ぽかあんとして喪失感を味わい、そして忘れることにしました。
意外な場所から発掘されたその一部
当時夜な夜な作ったコンテンツはもうきれいさっぱり失ったのだと思っていたのだけど、ひょんなことからPCの片隅に、前のPCから移行したフォルダの底の底の底のほうに、何故だかコンテンツの一部だけ保管されていることが判りました。
おそるおそる開いてみると…。
おお。フレームもCSSもひととおりイケてるみたい。当時の記憶にあるまんま表示されました。当時はこれひとつひとつ手でHTML書いて起こしてたんですよね。隔世の感。
ちなみに見つかったのは「生活の記録」と「MEMO」だけで、「はじめに」や「夫婦漫談」はありませんでした。「夫婦漫談」を喪失してしまったことは残念。僕が20代後半から30代の初めだった頃の記録は、今となればまさに「生活の記録」だっただろうから。
本館はいつか再開するのか
さて、コンテンツの一部が発掘されて、たにしの殻の本館は再開するのか。いやあ再開は無いなあ。
でも当時強烈な時間をかけて転記したこの子たちを手元だけに置いておくのは惜しいので、どこかにヒョイと公開だけはしておくかも知れない。しないかも知れない。
”いつか老後を迎えたら更新を再開する”、その術は確保できたので、喪失したものを取り戻した嬉しさの独り言でした。
それではっ。