水上温泉の鬼

3連休の最初の2日を使って、久しぶりに水上温泉に出かけてきました。先週はドタバタと本当に忙しかったので、自分へのご褒美のつもりだったのですが。

 

天気はまずまず、ロープウェーとリフトで天神峠まで登り、谷川連峰を眺めるなどしたあと、だいぶ以前にも訪れたことのある『仙寿庵』に到着。

 

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到着して早々の挨拶で『実は急な話で、15時まで断水でございまして…』と告げられる。まあ、ねえ?到着したの14時だし、15時までなら、ぜんぜん。ねえ?

夕食途中からちゃこが腹痛を訴えはじめ、トイレに籠もるようになったのだけど、ハテ、15時を過ぎて夜になっても水の供給が安定しません。風呂のシャワーが出ない、部屋の洗面所が使えない、そしてトイレが流れない…!夜中、知らんぷりをまるで許容しないあてつけがましい(!)呻吟の合間々々に、トイレに籠もりレバーをがしょがしょする音を立てたあと、呪いのように『流れないぃぃぃぃ』と呻くちゃこ。部屋の風呂から温泉を桶に掬ってびしゃびしゃ溢しながらトイレに戻り、これでもかァ!の勢いでお湯を便器に浴びせている姿は…(姿は見てないまでもw)その物音だけで鬼気迫るものがあって、嗚呼ほんとうのちゃこは、とうの昔に鬼に食われて身体を乗っ取られてしまったのではないかと思って怖かったです。

お互い寝不足だったので、たいしてどこにも寄らずに帰ってきました。

看病に途方に暮れて、夜中に外へ出て煙草を一服。見上げた空の星がすげい綺麗で、嗚呼ほんとうのちゃこはあの夜空のお星様になってしまったのだね。と思って、秋の虫の音を楽しみました。