コスモス畑と十五の夜

昭和記念公園でコスモスが満開だと云うのんで観てきましたよ。

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満開のコスモスを背に、素敵な笑顔でピースをしていたお父さんが、逆光で『ああん、うまく撮れないわあ。』嘆きながらカメラを戻す奥さんに、『この馬鹿野郎がッ、写真もろくに撮れんのかウスノロ云々ッ』とすごい剣幕で怒っている二層っぷりが印象的でした。『じゃあもう一回』とカメラを向けると鮮やかなほどの素敵笑顔。なんか凄いものを見た気がします。

 

全然関係無い話ではありますが、中上健次さんの短編『十九歳の地図』のタイトルを拝借して尾崎豊さんの『十七歳の地図』があり、尾崎豊さんの楽曲『十七歳の地図』『十五の夜』あたりに心酔して紡木たくさんの『ホットロード』がある。紡木たくさんはちゃこが『教え子だ。漫画に登場する音楽教師は私だと教えてくれた。』てきなことを言っていたように思うのだけど、ホントだかどうだか知らない。

なんにしても当時の中学が『ホットロード』的な荒れ方をしていたのは本当で、僕らの年代でも有名だったYさんの『片中抗争』なる武勇伝は、僕ら世代にも語り継がれておりました。たった一人ヌンチャクを携え片中の悪いの7~8人をぼっこぼこにのして帰ってきたとかなんとか。

そのときの担任がちゃこだったと今日初めて知って、ちょっと驚いた。病院送りの者も含め相手方には一通り一緒に謝りに行ったとか。そして校長室に現われたYさんのお父さんは椅子を投げるわ机倒すわで息子を叱り飛ばし、地域きってのワルのYさんはぼろぼろ泣いて恕しを請い、親の命ずるままに教師にも土下座して詫びたとか。

そのへんの、親や教師が逆らいがたい壁としてある感じが、『ホットロード』風な時代を感じさせて、辛うじて愛らしさを残す逸話ですね。