ハンターの狩る気持ち

先日職場で、ヘッドハンターを名乗る人物からお電話をいただきました。『数名の方から、優秀な人物として岩田様のお名前をうかがいまして…云々』て、スペシャルに怪しいだろ。しかしまた、怪しさの深淵は、すぐそこまでは、歩み寄って覗き見してみたくもなるものだよね。ヘッドハントを騙ったおやじ狩りでは?!とかひっそり恐れつつも、興味本位でハンターさんにお会いしてきました@ホテルのラウンジ。

美人ハンターに誘惑されたり、こわもてのハンターたちに監禁されて悪事への協力を強要されたり…てきな非日常てきな妄想も湧いていたのですが、いやあとっても礼儀正しいお方で、僕のふざけた揶揄にも丁寧な応答で、素晴らしく紳士的な法人組織なんですね。そして人伝手にわざわざ僕なんかのところまで照会の輪が辿りついたということは、世の中にどんだけハンターの網の目が張り巡らされてるかについて思い知った次第。みんな黙ってるだけで、あの人もこの人もみんなハンターと接触してるのかもしんない。

理屈の無い自信も自尊心もあるし、負けん気もあるので、何度か道を踏み外しつつそれでも社会生活の中でどうにか真っ当に生きていられているけれど、さいきん思うに僕にはこの経済社会に対する興味がほんのわずかしか無いようだ。社会の事情通はたくさん居て、そんな知識を披露していただくとへえすごいなあとは思うけれども、そしてたまに自分の無知で恥ずかしい思いもするのだけれども、さっぱり知識欲が湧かない。摩天楼の洒落たオフィスできびしい仕事をビシィこなして生活することよりも、読書三昧・音楽三昧・お絵描き三昧の仙人のよな生活が理想であるので、『いやあ、自宅から徒歩圏にあるよな企業ならさっくり移るんですけどねえ』てきなやる気の無い発言をして、ハンターの狩る気力を失わせたという、強い自信があります。きらーん。