榎屋克優さん著『日々ロック』

年末が近くなって、別途1月末納期の激ヤバ赤字プロジェクトも抱えていて、ここ最近、そしてしばらく当分、忙しい日々が続きそうです。金曜日に部の忘年会を3次会までやって、そのまま職場泊、土曜日1日仕事をして昨晩帰宅。休みが日曜の1日だけだと、あまり出かける気にもなれなくて、洗車して買い物がてら昼飯食べて、あとはウダウダ。と、そんな日常。

宅配で届いたあとしばらく読めずにいた『日々ロック』を読んだ。正確に云うと、過去週刊誌で読んでいるので、『読み返した』。

先日第4部の連載が終わり、第5部の再開を待つまでの間、単行本でおさらいしてみようと思って、1~3巻をまとめてAmazonで購入していたのでした。1巻序盤で『てめえの脳みそ見せてみろ』と喚いているあたりはうあ~な漫画なんだが、確実に表現も巧くなってきて、暑苦しい熱さの表現のその熱さが、ストレートに届くようになってくる。各部とも後半からラストに向けて雪崩れ込む物語の疾走感と、それが昇華して得られるカタルシスが凄い。文化祭ライブの朝、起きたらギターが大根に化けていて、その大根で父親の脳天ボッコォォ!あたり、ダサくて青くて可笑しすぎる、こんな表現をできる人って他に知らない。

併せて購入した同じ榎屋克優さんの短編集『ミッドナイト・ウォーク』も読んだ。『日々ロック』と同じテイストの『ロックンロールを聴かせておくれ』は昔の草壁くんと依田くんに会えて嬉しい。『夜半』その他はどれも不思議なテイストで、巧いか下手かと問われたら下手なんだけど、この着想と、着想をそのまんま作品にもってきちゃうような勢いがあって良いなと思う。23歳の気鋭の新人作家さんだそうなので、『日々ロック』のこれからはもちろん、『日々ロック』以降にも大いに期待。

 

日々ロック 1 (ヤングジャンプコミックス)

日々ロック 1 (ヤングジャンプコミックス)

日々ロック 2 (ヤングジャンプコミックス)

日々ロック 2 (ヤングジャンプコミックス)

日々ロック 3 (ヤングジャンプコミックス)

日々ロック 3 (ヤングジャンプコミックス)

ミッドナイト・ウォーク

ミッドナイト・ウォーク