宇奈月温泉旅行

面倒がってちっとも更新していないのだけど、いまも以前と同じように、旅行にはちょくちょく二人で出かけています。この夏には北海道に久しぶりに行きました。8月の終わりには南房総に行き、この10月の3連休では黒部峡谷は宇奈月温泉まで出かけてきました。初日の午前11時には黒部峡谷のトロッコ電車を予約済みだからと鬼嫁が言うので、一週間普通に仕事を済ませた翌午前2時半に家を出て、ひたすら車を走らせる。圏央道を走り関越を走り上信越を走り北陸道を走り、宇奈月温泉着。現地の天気は雨。そして最盛期と聞いていた紅葉は、トロッコ電車で登れど登れどさっぱり色づいちゃいない。地元の方に訊いたら紅葉はもう半月あとだと云う。いまが盛りらしいよ?とか、どこで仕入れた情報だよゴルァ!

 

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一日目の宇奈月温泉延楽は、昔ながらの温泉宿。大きなお宿でおもてなしは少々がさつですが、悪くはない、料理は期待していなかったのに案外イケてました。お風呂は宇奈月の温泉の泉質が素晴らしく、広い内湯が大変佳い。露天風呂は広さも解放感も無くてがっかり。部屋の露天風呂のほうがよほど良かった。内湯は何度も入ったけど、露天風呂はいちいち着替えなおす面倒さもあって、二人とも一度しか使っていない。

二日目は氷見のあたりでお鮨やら氷見牛やらを食べつつ観光したあと、神通峡のリバーリトリート雅楽倶というお宿に。いわゆるデザイナーズホテルですかね、建物の入り口からロビーから廊下から部屋の内部まで、間接照明と空間遊びの雨あられ、どこもお洒落でかっこいい。部屋におかれた謎な形の椅子なんて、そこへ寝そべれば、まるで自分自身がオブジェと化すかのよう…!ま、ちゃこには『うっわ醜いオブジェ!』と鼻で笑われましたが。確かに写真で写されて見ると、なんだか『大量に盛られすぎな食材』に見える。無念。いっぽうでお風呂は内湯も露天も大して広くなく、泉質もいまいちで魅力なし。夕食はフランス料理をいただいたのですが、どの品も変に凝りすぎという印象。もっと素直な料理が食べたかった。そこへいくと、朝食の炊き立てごはんは最高のご馳走でした。すげえうまかった。

帰りは東海北陸自動車道五箇山に寄ったあと、名古屋まで南下して東名で帰宅。走行距離1169km、運転時間16時間、おつかれさまでした俺!

 

 

銀座の夜

上司とお客様と銀座で旨い焼き鳥を喰い、上司に『若い者同士で行っておいで』と放たれたあとお客様(おじさま)とクラブに入り帰宅。愛想笑いで疲れる疲れる。お酒飲んでも酔わない酔わない。顔色ひとつ変わらず強いですね。煙草すっごいヘビースモーカーなんですね。ってそうじゃなくて、隣に女子侍るとか無口人には面倒すぎるんじゃボケェェェェ!と発散する場も無くて、帰り道、独りカラオケ、いわゆるヒトカラを経験してしまおうかと思い惑うくらいに消耗してました。ヒトカラに対する妙な憧れがある。リンダリンダとかぴょんぴょん跳びはねながら謳いたいのです。前フリとかいいので、ハングリーな目つきで壁睨め回して、ねっちょり舌なめずりしてサビだけ謳いたいのです。

Tくんの病気

「休職とかで逃げたくはない。だけど身体がついてこない」

そう言っていたTくん。先週とうとうまるまる仕事を休み、三連休が明けた今週の火曜日も仕事に来ることができないという状況を見て、責任の一端というか二端、三端は僕にあると思うのと、実際上の問題として彼の所属するプロジェクトが困り果てているという事情もあって、水曜日から、朝、彼の最寄り駅で待ち合わせて一緒に通勤してる。

彼の最寄り駅は、僕の通勤経路にある通過駅であるので、別段まわり道をしているわけではなく、ただほんらいの通過駅で一旦降車して、駅のフォームの先端で彼と合流したあとまた乗車するという、それだけのことなのだけど。

さっぱり眠れなかった、もしくは睡眠薬が抜け切らない、彼の顔色は毎朝真っ白で、足元もふらついている。確実に具合は悪いんである。生活のリズム作りになれば良いと思ってしているのだけど、僕は、僕自身がしてることが正しいことなのか、正直わからない。

 

さて、一緒に通勤するようになって三日目の今朝は、昨晩飲みすぎた所為もあって、僕のほうが家をちょっと出遅れてしまい。待ち合わせの駅に待ち合わせの時間に少し遅れて到着、メールの返事が来ないので、どうしているかと思い悩みながらも、いったん電車を降りたら、その直後に、いま電車に乗りましたとの彼からのメール。見事なすれ違い。

やれやれと思いつつ1本あとの電車に乗って、バスへの乗り換え駅で降りて、当然もう先に行ったのだろうと思ってバスに乗ったら、直後に「改札出たところでへこたれました」とのメールが着て。おいおいおい!すぐに次の停留所で降りて、朝とは云え日照り激しい銀座を走って、改札まで戻る。

真っ白な顔で駅の柱にもたれているTくん。「ごめん、ごめんな!」「いいえ、ほんとうにスミマセン有難う御座います…」謝り合う僕ら。Tくんの体調が激しく悪そうなのでタクシーに乗り込む。職場が近づくにつれなおさら苦しそうなTくん。僕は、僕自身がしてることが正しいことなのか、正直わからない。

 

わからないんだが、少なくとも、仕事を休み独り部屋に閉じ篭っていて、精神的に何か好転する要素があるとは僕には思えない。少なくもあと一週間くらい、Tくんが仮に嘘でも「有難う御座います」と言ってくれる限りは、このちょっと暑苦しい対応を続けようかと思ってる。こんなことを書きながら、若干自分の気持ちに酔ってる気配も如実に感じて、いやな気持ちも交錯するんだが、も少し続ける。

 

 

ぬいぐるみ事件

火曜日は飲みすぎて職場泊。夏場の職場泊は、たとえ1泊でもきっついね。

汗がじっとりするのがたまらんので早めに帰りたいと思っていたのに、現場のトラブル対応で終日なんにも仕事が進まず、結局午前様。

ウチの協力会社さんの技術者(おっさん)と、同じ現場に居るお客さんの若い女性事務員。帰宅時の待ち伏せ、数々のプレゼント、大きなぬいぐるみのプレゼントに仕込まれた謎の機械。…状況的に尋常でないことは明らかで、お客さんが『まだ何も危害は及んでいないがリスクは排除したい』と考えるのはもっともと思います。小さいお子さんも居るらしく不安に脅えていて、お客さんが『何よりも人命を優先したい』と云うのはけして大袈裟じゃあない。けれど協力会社さん的には、『本人に知らせては却ってエスカレートする可能性があるので本人への確認は無しに』という一点がどうしても呑めないらしく、『本人に確認しなければ公正に欠け、このままでは一方的な契約破棄だ』とまで言い出して、契約破棄ではなく別の現場も用意するからと言っているのに『企業として事実確認することは責務』と一点張りの平行線で、今日一日がほぼほぼぬいぐるみ事件の処理に終わった。そして未解決。

電話で話していて、協力会社さんの営業担当のあまりの融通の利かなさ、場面的に間違った正義心の高揚、疑い深さに、軽くキレてけんか口調になってしまったことに、僕もまだまだだなあと反省。別途設けた打合せの席で、同じように不快を感じつつも、やんわり諭すように対話したウチの会社のおっさんは、さすがおっさんなりの巧さだ!と感服いたしました。ああもう、早く寝よ。

テレパスの希望

管理仕事はぶっちゃけ余裕なのだけど、何か事件が発生したとき(そしてそれはしばしば重複して発生する!)対応することが出来なくなるので、出来る限り管理仕事に徹して、現場には出ないよう決めていたのだけど、昔からお世話になっているお客様から請われて、来月は久しぶりに現場復帰する。

昔からお世話になっている感謝の気持ちを込めて・心意気で引き受けたつもりなので、『有難う!俺もお前が困ったときには必ず助けるぜ!』てきな、何か熱いものの垣間見える反応が欲しかったのだけど、『おうさんきゅさんきゅ、来てくれて当然だよな、ウワッハハハ』みたいな軽いノリなので苦笑。まあ、心意気が心意気と見えるように演出したら、何か心意気とは異なる不純なものになってしまいそなので、これはこれで良いのかなとも思う。

今回の件は別に良いのだけど。思いは言葉にして伝えなければ伝わらないのだねえ!という当たり前のことに、これまで何回失望してきたかしらん。それ説明しなきゃ駄目?!てきなすれ違いが過去にも現在にもちらほら。僕は世の中の人たちの、非繊細さと云うか想像力の乏しさと云うか、そういう感応力の弱さ(!)に、いい加減絶望して然るべきなんだと思う。絶望して、常々自己主張してやまない饒舌家たれ僕よ!

いったい、思いを伝えずに物事がうまく運ぶという素敵経験なんて、過去にも青春ラブコメ漫画の中にしか目にしたことが無いのに、なんで僕の期待はこんなにも根強いのか。思いは思いのままでは伝わらないと知っているのに、本来の人間関係で言えばそれは伝わるべきと思っているし、伝わってこそ会話するに足る相手なのだと思う気持ちは揺るがない。

 

ああそうか。ここまで書いて気付いた。口下手ゆえの甘え。ありえるありえる。

からっぽの夜

昨日金曜日は新橋近辺を飲み歩いて深夜に帰宅。ちゃこが朝から不機嫌。

美味しい焼鳥をいただいて、そのあとBARでまったり歓談。都合7時間かけて飲んでいたことになるわけですが…、その時間に相当するよな纏まった会話をしていた記憶はなく、きっと取りとめもないくだらない話をしていたのでしょうね、会話の断片だけが記憶にある。でも楽しかったので良しとしたい。記憶は希薄でも、その時間は空白ではなかった。

世の中にはいろんな人が居て、職場に居る『おしゃべりくそ野郎』(本人公認のあだ名です。)は、一分でも黙っていると死んじゃうと云う常に泳いでないと死んじゃうマグロのような人で。一緒に飲むと、彼の連綿たる一人おしゃべりが続くので、しかもそれがもう何度も聞いたことのある自分話だったりするので、僕なんかは早々に眠たくなっちゃう。そして寝ちゃう。一度すっかり寝ていて椅子から転げ落ちたことまである。『さいきんお酒弱くなったんじゃないですか?』と訊かれるけど、違う。キミの一人おしゃべりが退屈なだけだ。酸素の欠乏を感じるほどの、意味不明の文字列がぎっしり詰められた、からっぽな時間。

僕は、言葉少ななほうである…のが理由なわけでもないけど、沈黙の時間が苦にならない性質なので、沈黙の訪れとともに会話探しに焦ったりしない、同じように沈黙の時間を愉しめる相手のほうが一緒に居て気が楽だ。そこに、綺麗なグラスの美味しいお酒と、極上の葉巻とかが揃っていればなおさら。濃ゆい紫煙がゆうらり空に形を変えるさまを眺めているだけで愉しい。気付いたら煙の形しか憶えていない、濃密な空白に満たされる夜、そんな夜も良いと思う。

そういえば、先日Fさんに教えてもらったパイプをやりたいと思う。けれど家のリビングで吸えるわけでもなし、使える場所とシチュエーションの狭さに二の足踏んでる。寡黙なFさんがパイプうんちくについて饒舌に語る様子が素敵でした。

夏の計画

午前お客様に見積りの説明、会社に戻り週次の報告書作って、夕方また出掛けて7月以降の要員配置の宣告、そのまま直帰。

週1回報告書出しなさいと云うルールを上司が自ら作ったくせに逐一電話で状況訊ねてくるとか少々うざいので、ちょっと邪険に扱ってしまって反省してる。反省してるけど、うざいのは事実なので仕組みを考え直したほうが良い。逐一報告してあげるから、報告書は自分で取り纏めたら良いと思うので明日そう教えてあげよう。

夏に北海道に行くプランを立ててます。前回行ったのが2000年なので13年ぶり。前回は無茶してほとんどの地域を走破したのだけれど、今回はそんなバイタリティも無いので(笑)、ちょいと範囲を絞って計画しようと思います。ほんとうは前回、ちゃこが体調不良に見舞われ中途半端に終わった感のある知床あたりをきっちり周りたいのだけど、函館は行きたいし、札幌も行きたいし、旭川の旭山動物園も行ってみたい。ちゃこは洞爺湖の宿には必ず泊りたいと言う。発散しがちなプランをばっさばさ切り棄てて、今日ちゃこに旅行会社で飛行機と宿の手配をしてもらってきました。天気に恵まれると良いのだけど。